どうも。アートの世界を探検しつつ、自分でも絵を描いてるSai(@saisei_to_hakai)です。
風景画のクオリティがエグいイギリス・ビクトリア時代の画家、ジョン・アトキンソン・グリムショーについてお伝えします。
【気になる美術アーティストを調査】ジョン・アトキンソン・グリムショー
ジョン・アトキンソン・グリムショー(John Atkinson Grimshaw, 1836 – 1893)
英国のビクトリア時代の芸術家であり、夜景の都会の風景画が有名な画家です。
完成度の高い夜景、町の風景画の仕事から、ビクトリア朝時代の最も偉大な画家の一人とされています。
- イギリスのヨークシャー州リーズに生まれる
- 父親は警察官。息子が画家になることに反対
- 鉄道の事務員をしながら独学で絵を描いていた
- 正式な美術教育は受けていないがラファエル前派に影響を受けている
- 結婚のち、鉄道勤務を辞めて絵を中心にする
- 着実に画家としての地位を固め、家を建てるが、財政破綻のため、売り払うことになる
ジョン・アトキンソン・グリムショーの作風
グリムショーは主に都市と郊外の景色に焦点を当て、イギリスの産業革命が都市に与えた影響を捉えていました。
彼はしばしばガス灯が照らす通り、湿った舗装、霧の立ち込める夕暮れを描き、光と影の相互作用を強調します。
彼の絵画は静寂さと神秘性を漂わせ、しばしば人けのない通りや遠くの人物を特徴としており、彼の作品に孤独感をもたらしています。
グリムショーのお気に入りの被写体の1つは、特に産業地域、運河、エア川を含むリーズ市でした。彼は人工照明、特にガス灯の効果を描写する驚異的な能力を持っており、彼の絵画に光り輝く魅力的な雰囲気を創り出しています。グリムショーの細部への注意深い配慮と色彩とトーンの巧みな使用は、彼の作品に深みとリアリズムを加えています。
都市景観以外にも、グリムショーは風景、沿岸景観、田園地帯の描写も行いました。彼の風景画は、英国の田園地帯の美しさを示し、季節の移り変わりや自然環境への光の影響を捉えています。彼の沿岸のシーンは、しばしば月明かりに照らされた波が岩に打ち付ける様子や、月の柔らかな光に照らされた穏やかな海岸を描写し、海の荒々しさと力強さを反映しています。
大気感と細部にこだわった風景画、都市景観、月明かりのシーンが印象的ですね。
ジョン・アトキンソン・グリムショーまとめ
というわけで、ヴィクトリア朝時代のイギリスの都市と自然の風景の本質を捉えたグリムショー。
制作した絵は顧客へ直接販売されることが多くて、展示などは少なかったみたいですね。
彼の魅惑的な絵画は、これからも芸術愛好家を魅了し続けることでしょう。
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