どうも。アートの世界を探検しつつ、自分でも絵を描いてるSai(@saisei_to_hakai)です。
アートの歴史について学び直したらめちゃくちゃ面白かったので、「近世美術~近代美術」をわかりやすくまとめていきます。
【アートの教科書】⑨アートの歴史をたどる《革命が起きる近世美術~近代美術》
近世美術~近代美術の時代は、大きく以下の5つです↓
- 新古典主義
- ロマン主義
- 写実主義
- 象徴主義
- 印象主義
革命が起きて個人が自由になってく時代。表現はどう変わっていくのか…いってみましょー↓
①新古典主義
19世紀。フランス革命と産業革命という2つの革命が起こりました。
その影響により、バロックやロココの美術が「前の体制のものじゃねーか!」ということでなくなっていきました。
代わりに出てきたのが新古典主義。ここでも再び、古代ギリシャやローマという「古典」へのあこがれが出てくるんですねー。古代ヨーロッパ2度と抱くまいと誓ったはずがやっぱ好っきゃねん。
有名な画家は、ダヴィッド、ドミニク・アングルなど。
②ロマン主義
新古典主義はとーぜん古代の美術に影響されたものなので、「イマドキなーんか違うな」ってことでロマン主義が出てきました。
ロマン主義のキモを簡単にいうと、アートが個人のものになっていった、ということです。
それまで王政やら宗教やらの団体芸だったわけですが、革命で世の中も変わってきて個人の自由が尊重されるようになった。
なのでアートも自由に解放!個人の感情や理想に焦点を当てた作品がどんどん出てくる。
それは美術だけじゃなく、音楽でもオリジナル曲を作るミュージシャンが出てきた。シューベルトやショパンなど。
遠い異国へのあこがれや、空想の世界、神秘的な風景、密かなる恋慕…ロマンティックが止まらない!
代表的な画家は、ドラクロワ、ゴヤなど。
③写実主義
ロマン主義に進む人々がいる一方、反動もあるもので。「やっぱ現実そのままを描こーっと」という人々もいた。
毒吐く感じで言うなら「ロマン派のやつら、自分に酔ったり現実逃避したりする感じキモッ!」というわけですね。
そんなわけで、ありのままの日常を客観的に描いたと。
「鉛筆で描いた絵がリアルすぎる」みたいなのはTwitterでもよく目にします。すごさがわかりやすく、写実主義のスタイルは現代日本でも人気ですよね。
代表的な画家は、クールベ、ミレーなど。
④象徴主義
19世紀後半にフランスとベルギーから起きたのが象徴主義。
産業革命によって大量生産されたモノがあふれてきた時代。イケイケヒルズ族のような生活が理想になり、表面的に飾られる世の中。そこへ反発するように人の内面に目を向けた芸術家たちがいて。
人間の内面にある苦悩や夢、精神といった形のないものを、神話や文学のモチーフを使って象徴的に描いた。だから「象徴主義」。
代表的な画家は、モロー、ルドン、クリムトなど。
⑤印象主義
「印象派」ってよく聞きますよねー。好きな日本人多し。
目に見えない内面を描こうとしたのが「象徴主義」でしたね。印象主義は、目に見えるものの「印象や感動」を描こうとした一派です。
チューブ式の絵の具が出てきて、外で絵を描くようになったのも大きな変化。
実際に作品を見てみると、色や輪郭より光や空気を描こうとしてる感じ。なのでぼんやりした絵が多いです。
代表的な画家は、モネ、ルノワール、セザンヌなど。日本だと黒田清輝など。
ちなみに後の方になってくると「ポスト印象派」っていうのもあって、これは「印象派っぽい感じで独自に突き詰めてった人々」のこと。ゴッホやスーラやゴーギャンなど、有名な画家も多いです。
ところでテレ東の「美の巨人たち」って観ようとすると8割くらい印象派やってない?気のせいか。
近代美術から『現代美術』へ
絵画がどんどん自由になっていった近代美術から、次はいろんな表現手法が出てくる『現代美術』の時代へ進みます。
ピカソやダリも出てきますよー↓