【アートの教科書】⑦アートの歴史をたどる《中世美術でキリスト教が広まる》

【アートの教科書】⑦アートの歴史をたどる《中世美術でキリスト教が広まる》

【アートの教科書】⑦アートの歴史をたどる《中世美術でキリスト教が広まる》

どうも。アートの世界を探検しつつ、自分でも絵を描いてるSai(@saisei_to_hakai)です。

アートの歴史について学び直したらめちゃくちゃ面白かったので、「中世美術」をわかりやすくまとめていきます。

さい
これを読めばキリスト教が広まった中世美術の流れがわかる!
前回の「原始美術〜古代美術」まではこちら↓

【アートの教科書】⑦アートの歴史をたどる《中世美術でキリスト教が広まる》

【アートの教科書】⑦アートの歴史をたどる《中世美術でキリスト教が広まる》

中世美術は大きく分けて以下の6つです↓

  • 初期キリスト教美術
  • 中世初期
  • ビザンティン美術
  • ロマネスク
  • ゴシック美術
  • 国際ゴシック

中世美術の特徴は、なんといっても「キリスト教が広がってく」こと。ひとつづつ見ていきましょう↓

①初期キリスト教美術

①初期キリスト教美術

キリスト教が始まって間もない頃。キリスト教を広めるためのアートがあったわけですね。

まだ認められてない宗教だった時に隠れつつ描かれた壁画などです。

で、やっとローマ皇帝から公認されて教会も建てられるようになっていきます。

②初期中世美術

②初期中世美術

歴史では、西ローマ帝国がゲルマン民族に滅ぼされ、イタリアでルネサンスが起こるまでの1000年を「中世」と呼びます。

この時代のアートは、西ヨーロッパでは「初期中世美術」、東ヨーロッパでは「ビザンティン美術」が始まりました。

初期中世美術は今の地域でいうとドイツ・フランス・アイルランド。

キリスト教が各地の民族と融合して、さまざまなアートによる布教が行われたんですね。カラフルに装飾されたキリスト教の本などが作られます。

③ビザンティン美術

③ビザンティン美術

一方、東ローマ帝国(今の地域でいうとトルコ)で始まったのが「ビザンティン美術」。

キリスト教にペルシャなどの東方文化の影響を受けた宗教アートです。

たくさんのモザイク画やフレスコ画が描かれ、ブルガリアやルーマニアやロシアにまで広がりました。

④ロマネスク

④ロマネスク

11世紀あたりから西ヨーロッパを中心に始まったのが「ロマネスク」。

聖地巡礼が盛んになって、各地に“ローマっぽい”教会や壁画がどんどん作られてったんですね。

⑤ゴシック美術

⑤ゴシック美術

ロマネスクの後にきたのが「ゴシック美術」。ゴシックロリータの起源ですね。

「ゴシック」の意味は、「ゲルマン人のゴート族っぽ~い!」ってバカにした言葉で、「野蛮~!不格好~!」って意味です。

ただ、変化を受け入れられない人たちからのやっかみでそう言われただけなので、不格好な感じは全然しない。有名なものが多いです。

ノートルダム大聖堂とかケルン大聖堂とか、建築技術も進歩して、壮大な建築が多いですね。

今度ゴスロリの友達と会ったら「ゴート族っぽ~い!」って言ってみましょう。たぶん喜ぶと思います。

⑥国際ゴシック

⑥国際ゴシック

ゴシックが進んで、ブルゴーニュ・フランス・北イタリア中心に「国際ゴシック」としてヨーロッパ全土に広がっていきました。

アート交流が地域をまたいで行われてったんですね。

宮廷文化からも影響を受けて、細かい描写やきらびやかな装飾、彩色、優雅な表現などが特徴です。

装飾された写本が多く出回って、貴族たちの美意識も高まる。そうしてさらに良いものを求められた芸術家たちの制作が活発になっていったのです。

中世美術から『ルネサンス』へ

中世美術が広まって、次は天才が次々とあらわれる『ルネサンス』期がやってきます。

時代と共にアートもどんどん変化してゆく↓

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