どうも。アートの世界を探検しつつ、自分でも絵を描いてるSai(@saisei_to_hakai)です。
アートの歴史について学び直したらめちゃくちゃ面白かったので、まずは「原始美術〜古代美術まで」をわかりやすくまとめていきます。
【アートの教科書】⑥アートの歴史をたどる《原始美術〜古代美術まで》
まずは紀元前の原始時代から始まります。
アートの始まりはモテたくて壁画を描いた
アートの始まりは原始時代から。なので人類学の話になってくる。
ごぞんじ「洞窟の壁画」が象徴的なアートのはじまり。
「狩りの仕方をイメージ共有したり記録したりしたんでしょ」と思いたいところですが、定説によると「オスがメスにモテるために描かれた」というのがホントのところです。
狩りで大きな獲物をとればヒーローになる。ワールドカップでゴールを決める。WBCで優勝する。Twitterで報告してDMも解放する。最高にモテる。
大きな獲物を逃したとしても、「こんなデカいやつと戦ってさ〜」と絵に描いて原始女子たちにアピールすればモテる。
そうして描かれたのが洞窟の壁画、といわれてるんです。調べると、いろんな構図で描いてみたり、あきらかに絵の練習してるらしい。モテたくて。電気グルーヴの曲かよ。
「モテて子孫を残したい」っていう実用的なメリットからアートは始まったわけですね。
古代文明から西洋美術史が始まる
アート史は以下4つの古代美術からスタートします。
- メソポタミア美術
- エジプト美術
- ギリシア美術
- ローマ美術
原始から時代は進み、大河のまわりに文明ができた。古代の都市ではさまざまなものが作られ、そこから西洋美術史がはじまります。
①メソポタミア美術
教科書でならう四大文明である「メソポタミア文明」の美術です。
場所は今の国でいうとイラク、シリア北東、トルコ南東あたり。
この土地では建築に向く石材がなかったため、初めは木材や日干しレンガで建築してた。で、大理石がみつかってからは、それを使った白い建築や彫刻が発展した。
まとめて「メソポタミア美術」となってますが、細かくするとシュメール美術、バビロニア美術、アッシリア美術、新バビロニア美術に分かれる。
最古の文明なので、後のエジプト美術やギリシャ美術に影響を与えます。美術部をたちあげたメソポタミアパイセン。ギルガメッシュな夜。
②エジプト美術
エジプト美術のテーマはほぼ「王を中心とした、宗教と死後の世界」。
3000年もほとんど様式が変わらなかった美術。
例の横向きの図柄ですね。ひとりだけ違った画風で描いちゃうと死後の世界に送られちゃうので。
③ギリシア美術
一気に西洋美術っぽくなるギリシャ文明。
メソポタミアやエジプトの影響も受けつつ、彫刻を中心に「完成された美しさ」を目指した。
ミロのヴィーナスとか有名ですね。
表情とかポーズとか、筋肉とかまでリアルなので、ある意味わかりやすい美術。
④ローマ美術
ローマ美術はギリシア美術のいいとこもらいつつ、彫刻や建築を発展させてった。
なんつっても圧巻なのは建造物で、この時代からコンクリート(!)を使った大規模な建設が行われる。
宮殿やコロッセオや公共浴場や橋などなど、シムシティのように巨大なローマ帝国ができていったわけですね。
阿部寛みたいな顔したアーティストもたくさんいたとかいないとか。
インダス文明・中国文明のアートも独自に発展
ちなみにメソポタミア・エジプト以外の四大文明、インダスと中国もそれぞれ美術文化ができます。
西洋のキリスト教美術と同じく、インド美術はバラモン教をはじめとした宗教に深く関係してます。のちにはタージマハルとか作ったり。
中国では青銅器や書文化などが発展していきました。日本のカルチャーは遣隋使・遣唐使で多大な影響を受けることになるわけですね。
が、西洋美術史とは別のとこで進化してくのでアート史の絵巻物には載りません。
古代美術から『中世美術』へと進化してく
西洋に戻って、次は古代美術から進化していった『中世美術』について見ていきましょう。
ここから強烈にヨーロッパ感が出てきますよー↓